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共同体感覚(アドラー心理学)について!!

国会中継での与野党の論戦を聞いていて、つくづく思うのは「芯の食わない議論」ばかりであり、低レベルのディベートを繰り広げているだけの茶番劇と思わざるを得ません。
特に閣僚の発言からは、国民にではなく、自民党及び政権維持に軸足を置いていると感じるのは私だけでしょうか。また、人として尊敬に値する政治家がどれだけいるかと考えても、否定的な答えしか出てきません。証拠としての彼らの様々な言動があるからです。ですからこの人達を日本のリーダーとは私は絶対に認めません。
さて、今日のコラムの本題はそれら政治家の話ではなく、アドラー心理学について述べていきたいと思います。
アルフレッド・アドラーは人生には、絶対に避けて通ることが出来ない課題があるのだと言います。
「仕事のタスク」=他者のために、貢献出来る仕事を持つこと。
「交友のタスク」=親族や全ての仲間と協力し、社会的な関係を持つこと。
「愛・親密のタスク」=異性との最も密接な関係作りに自分を適応させること。
この3つのタスク(人生の課題)は人の人生(生活)の全ての中に含まれ、人が抱える悩みや問題は、これらが複雑に入り組むことに起因しています。
そして、これらの複雑なタスクは個人の才能や知性で解決出来るものではなく、幼少期から育んできた、「共同体感覚※」にかかっていると言っています。
「共同体感覚」は『相手の目で観る、相手の耳で聴く、相手の心で感じる』ということです。
「共同体」とは、全生命との関係を表す大変大きな意味でアドラーは用いています。
ですから、「共同体感覚」は人類全体に対する自分自身の協力のありかたということを意味しているのですが、私は共同体が求める方向に「協力」するために、自分自身の能力を発達させることだと理解しています。
人に対して協力して生きるかどうかは、その人が自分自身の価値をどの程度に置いているか。つまり自分の価値を小さいと置くのか、大きいと置くのかによって違ってくるとアドラーは考えているようです。
人の最初の協力は、赤ちゃんである自分と母親との間にある「乳を飲む・授乳する」という協力から始まります。はじめは母子の協力だけが赤ちゃんに活力を与えるのです。
この「共同体感覚」が成長と共に、よりよく発展し、自分と社会との関係がうまくいけばいくほど、3つのタスクをうまくやり遂げることが出来、その人の人格やパーソナリティーはよりよくバランスのとれたものになって現れるのだというのがアドラーの考え方です。
話しはまた変わりますが、先の問題ある政治家達の(たまたま最近の事件が政治家絡みが多いので敢えて取り上げているだけなのですが)共同体感覚はどうなっているのでしょうか。

『不患人之不己知患不知人也』(人のおのれを知らざるをうれえず、人を知らざるをうれう)。
人が生きる瞬間は直ぐに過ぎ去り、又次の瞬間がやってきて、又過ぎ去ることを繰り返します。
瞬間を1秒とすれば、一日は86,400秒、一年は31,536,000秒、人生80年とすると、約25億秒です。
それが短いか長いかは捉え方一つですが、あの人達にアドラー心理学を学んでもらいたいと思いますし、20万年前に現れた私達の先祖のように、協力して生きることの意味を今一度噛みしめてもらいたいと考える今日この頃です。