LLCグロウイング&コミュニケーションコーチング協会

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ちょっとした出来事を大げさに切り取ってみました!

他者のことはその言動をみききして色々と感じるものですが、いざ自分のこととなると、なかなか分からないものです。つい最近、私自身が私について分かっていないことを実感した出来事がありました。
その出来事とは、ある人とある場所に行く約束をしていました。そこに行くことをお互いに楽しみにして、大いに話が盛り上がったものでした。しかし、その数日後に、行くのをやめませんか色々と考えたのですが、と行けない理由を聞かされました。それに対して、いいよ、私一人でも行ってくるから、と返答したのですが、「そんな言い方されたくないんですよね」と応答がありました。周りにも人がいましたし、行けない理由も理解できるので、引っ掛かりつつも了承したのですが、気持ちはすっきりしませんでした。
引っ掛かったのは、その人の話し方です。「すみません、行こうと約束して盛り上がっていたのは良く分かっているのですが、申し訳ない今回はこういう事情があっていけないんです」と私の気持ちに手を差し伸べる感じで話してさえしてくれればよかっただけのことなのです。相手の気持ちへの配慮は後回しで、自分の言いたいことを優先して述べることに単純に感情が反応している私がそこにいました。しかし、その場ではなにも言わずに終わりました。従って、その後、モヤモヤした気持ちを共通の知り合いに話をきいてもらって収めるということをせねばならなくなりました。しかし、それだけで気持ちにけりがついたかというとそうではありません。情緒的に対処しただけですから、問題の本質的対処にはなりません。話を聞かされた知人には申し訳ないことをしたと思いますし、話たことで知人のその人への誤った印象を植え付けてしまったかも知れません。そして話をした私に対しても何らかのイメージを印象付けてしまったかもしれません。
こうした私の行動を振返るにつけ、自分のことがわかっていない自分にハッとしてしまいます。その時の私は相手の話し方の手順に感情が反応していました。
断られた瞬間に相手の気持ちを私がどのように理解したかを相手にきいて確認さえすればその場で全て完結していたはずです。
例えば「そうか、君はそこに行くことが目的ではなく、僕と一緒に行くことを楽しみにしてくれていたんだ。だから今回は無理があるので別の機会に行きませんと言っているんだ。そういってくれるのは嬉しい、ありがとう。じゃーまた無理のない範囲で予定を組もう。しかし、今回は僕がそこに行きたいことが目的だったので、行ってくるよ」と。
「そんな言い方されたくないんですよね」のその人の言いたいことは、私と一緒に行くことを目的とし楽しみにしてくれていたんだということを理解してやっていない私がその瞬間いたということだったというのが、このお話しのオチです。
仕事でコミュニケーションスキルを教える私がこの体たらくでは情けない顛末ですね。
(サマリー)
① 約束をした際にそこに行くことの目的を(意味)をどのように考えているかをはっきりさせておけばよかった。
② 自分自身のその瞬間の感情や思いを自覚しつつ、相手の話の言わんとすることや気持ちをどのように理解したかを確認すればよかった。
③ 第三者の知人に話を聞いてもらうという対処は問題を本質的に解決することにはならない。私が私の気持ちに瞬間に気付き、対処していれば、話をきいてくれた第三者の知人を煩わせることもありませんでした。

日常のちょっとしたよくある小さな出来事を切り取ってみました。
「なーんだ、それはあなたの気持ちがもっと大きければいいという問題でしょ」という声が一杯聞こえてきそうですね。
週初めから風邪気味で外に出ずに最近の出来事をこんな振り返って整理してみただけです。
明日からまたお外に出ていこう、と思っています。