GCCAについて
GCCAについて
なぜ音楽の先生だけにコーチングを教えているのかと、先日知人にきかれました。
音楽の先生だけでなく、コーチングの考え方を一般的に広めることを目指したらどうか、ということを言いたかったのだろうと思います。
『ピアノの先生力』を読んでくれた彼は、音楽の先生だけの問題ではないと感じてくれたようです。
勿論私は音楽の先生だけに限定している訳ではありません。
意識していることは「子どもと接し、子どもの成長に関わるすべての人」にコーチングの考え方や技術を広めると言うことです。
私は子どもの成長に対する明確なイメージを持っています。
「自分の能力を信じ、自立し、積極的に仲間と協力し周囲の人達と調和して暮らせる。そのためにコミュニケーション能力を身に付け、様々な人生の問題を解決出来る能力を持つ」です。
それを実現するためには、大人の皆さんに、それを実現するための働きかけの手段として『コーチング技術』を学んで頂き、実践して頂ければ子どもは正しく成長すると考えています。
ピアノの先生のみならず。両親や学校の先生、また塾や習い事の先生等、子どもと接する多くのの先生に。
先ず最初に接したのはピアノの先生(音楽の)だったということです。
しかし、本当にたまたま音楽の先生から始めたのかと言われると、そうではないような気がします。
子どもの頃から今に至るまで、『音楽』は常に私の伴走役であり、心のふるさとでした。
小学校の頃はもっぱらラジオから流れる歌謡曲を聴いていましたし、テレビがやってきてからは、坂本九に心酔し、伯父から聴かされたハリー・ベラフォンでアメリカ音楽に触れ、中学校でビートルズに狂い、高校ではチェロを習ってクラシックの良さを体感し、又仲間からジャズの素晴らしさを教えられ、大学ではフォークのバンド活動をし、社会人になっても、ロックバンドを作り、現在も尚、アメリカンスタンダードやロックを聴き、演奏し、歌いと言った感じで、『音楽』はいつもそこにいてくれました。
ですから、コーチングの仕事を始めて、先ず関わりを持ったのが「音楽の先生たち」であったことは、偶然ではなく、必然だったのでしょう。
音楽の先生が子どもに働きかけることで、子ども自身が自分の能力を信じられるようになって欲しいのですが、併せて「音楽が大好きになって、音楽と共に人生をゆく楽しみを知って欲しい」とも思っています。
その私の思いは今までセミナーで音楽の先生に言ったことはありません。
今後は音楽の先生の立場をもっと考えたセミナーやプログラム開発をすべきだと気付かされました。「意欲が湧く教育の環境」「社会貢献としての音楽教室」「音楽教室のアイデンティティー」等々、セミナーのテーマをイメージして、プログラム開発しようと燃えています。一人ひとりの先生の「仕事の目的」をきちんと理解し、確認し、「子どもの将来の成長イメージ」について、大いに議論しながら進めていきたいと思います。